農園
アサラケオリーブ園
所在地と歴史
アサラケ農園はアルバセテ県エジン市にあり、カマリージャスダムに注ぐ少し手前のムンド川沿いに位置します。“アサラケ”はアラビア語で“水の湧き出るところ”を意味し、当時の水路跡からもこの一帯がアラブ人によって開拓されたことが立証されています。
農園はポンセ·デ·レオンの末裔が所有する広大な土地の一部で、ムンド側の右岸では中世からフルーツやボンバ米が、左岸では穀物が栽培されていました。また、南にはドンセレス山脈、東には火山の噴火でできたカンカリクスの山々があります。
この地域には、考古学遺跡の“ミナテダの洞窟”や“ミナテダの岩山”があり、太古の昔から人が住んでいたことがわかっています。
また、ミナテダの岩山の遺跡からは、紀元前1500年頃の岩を使った搾油所の残骸が見つかり、この一帯でのオリーブ栽培の伝統は大昔から続いていることが明らかになりました。
農園の西側と北側はカルデロネス山脈に囲まれています。前述したドンセレス山脈と同様に、高密度の松林に覆われており、そこにはローズマリー、タイム、ラベンダー、エスパルトなど数多くのアロマティックな植物が自生しています。
ムンド川の岸にはポプラやニレ、松などの木々があり、稲田とともにとても美しい景観をつくりあげています。

アサラケはアラビア語で“水の湧き出るところ”
ムンド川の水源
気候と土地の特徴
アサラケは海抜およそ400m、ムンド川の両岸に位置する降雨量の非常に少ない土地です。地中海性と大陸性の中間にあたる気候で、冬は寒く、夏は暑く乾燥しており、春と秋が短いことが特徴として挙げられます。
ムンド川の存在は、特別なミクロクリマをもたらしています。これはカンカリクスの岩山のように火山の噴火でできた山に囲まれた複雑な地形の産物でもあります。
また、異なる源から湧き出る水のコンビネーションも特徴のひとつ。
有機物を豊富に含む川の淡水に、適度な塩分を含む地下水。この2つの水は農園内の貯水池でちょうどいい加減に混じり合います。
有機栽培
私たちは、消費者の皆さまの健康のためにも、異なる品種のエキストラバージンオリーブの特徴や特性をよく知って頂きたいと思っています。また、エスパルトやアロマティックなハーブが自生する山の近くで取り組んでいるアルベキーナ種とオヒブランカ種の有機栽培にとても関心を持っています。
有機オリーブ園は虫や鳥、アロマティックなハーブ、小灌木の茂みにほかの木々なども共存するひとつの森であると考えます。そのため化学製品を一切排除していることは言うまでもありません。
生物学的多様性はこのような方法によって生じます。健康に良いはずの製品への化学的残留物のリスクはもちろん、空気や水の汚染も避けるがゆえ、私たちは特別なオリーブオイルを提供することができるのです。
だから私たちのオリーブオイルは特別なのです。
